CKD保存療法

血圧

血圧は130/80mmHg以下にします。家庭血圧では5mmHg低い値を取りますので、125/75mmHg以下となります。

ただし、動脈硬化が強く、血圧が低下することにより腎機能が大きく低下し、虚血による臓器障害が見られる場合には140/90mmmHg程度までゆっくりと降圧することが重要です。時によっては、降圧を断念せざるをえない場合もあります。高齢者の場合には特に注意が必要です。

家庭血圧は外来で測定する血圧と比較して、運動や環境によるストレスなく安定した値を示すことからより重要な血圧です。

CKDの場合には降圧薬は、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)か、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)を使用します。以下の表1または表2の薬剤を少量から使用することが一般的です。蛋白尿がなく、糖尿病でもない場合には長時間作用型Ca拮抗薬を使用することもあります(表3)。

表1 アンジオテンシン受容体拮抗薬
ニューロタン25mg,50mg,100mg
オルメテック5mg,10mg,20mg,40mg
ミカルディス20mg,40mg,80mg
アジルバ20mg,40mg
アバプロ、イルべタン100mg,200mg
ディオバン20mg,40mg,80mg,160mg
ブロプレス2mg,4mg,8mg,12mg
表2 ACE阻害薬
コバシル2mg,4mg
オドリック プレラン0.5mg,1mg
タナトリル2.5mg,5mg,10mg
エースコール1mg,2mg,4mg
ロンゲス、ゼストリル5mg,10mg,20mg
コナン5mg,10mg,20mg
チバセン2.5mg,5mg,10mg
レニベース2.5mg,5mg,10mg
セタプリル12.5mg,25mg,50mg
インヒベース0.25mg,0.5mg,1mg
表3 長時間作用型Ca拮抗薬
ノルバスク、アムロジン2.5mg,5mg,10mg
アテレック10mg,20mg
カルブロック4mg,8mg
コニール4mg,8mg
アダラートCR20mg,40mg

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